"黒"の和装で美しい花嫁姿〜色打掛と引振袖〜
黒=縁起が悪い?
喪服などに使われることから、そんなイメージが強い花嫁さまも多いのではないでしょうか?
ですが黒の和装は、はっとするぐらい日本人女性の美しさを際立ててくれるお色味です*
今回は和装のなかでも黒の「色打掛」「引振袖」をご紹介していきます*
黒 の着物が「縁起が悪いのでは・・」と思ってしまうのは、やっぱり「喪服」など葬式の時に使われる色だからですよね。
ですが、黒が喪服として着用されるようになったのは実は明治時代からなんです!
汚れが目立ちにくく手入れがし易い、欧米からの影響などで「喪服=黒」というのが一般的になりました。
それ以前の平安〜明治30年くらいまでは、白の喪服が着用されていたそうです。
時代によって縁起の良し悪しのイメージは変わっていくものですね♪
白・赤・黒の三色は、結婚式で用いられるおめでたい3色でもあるので
ぜひ結婚式に黒の婚礼衣装を取り入れて格のある式にしてださいね*
和装①:黒の色打掛
挙式・披露宴にもお召しになることの出来る色打掛。
着物自体が重厚な作りなので、はっきりとした黒色でより格式高い印象に♪
黒一色の地の打掛に、彩り豊かに咲き誇る花々が美しい色打掛。
鮮やかな花の後ろ、透ける赤い桜が華やかさのなかに上品な印象を*
着物に描かれた毬(まり)には「嫁ぎ先での満ち足りた生活」を願う意味が込められています。
京友禅の上に刺繍と箔を贅沢に使用することで、可愛らしさと高級感を兼ね備えた、打掛に仕上がりました。
特別な日を迎える花嫁様にふさわしい可愛らしさと、幸福感ふれる一点です。
シックな2色でまとめられた地に、大胆にあしらわれた牡丹の花が優雅な色打掛。
シンプルに纏められつつも、黒・赤・金と豪華な色づかいで婚礼の場にぴったりの衣装です。
大人花嫁さまの格と上品な雰囲気を醸し出してくれます♪
和装②:黒の引振袖
黒地の引振袖は、江戸後期〜昭和初期までの一般的な婚礼衣装でした。
色打掛に比べて軽いので、和装を着慣れない花嫁さまにもおすすめです♪
「始まり」「幸福」「富貴」などの意味をもつ桜と牡丹が描かれた引振袖。
大胆に柄をあしらいつつも、白を基調とした花々は上品さを損ねません。
お二人の慶びの日にぴったりの引振袖です♪
末広がりでおめでたい檜扇と、春風に舞う可憐な花々が黒地に映える引振袖。
金駒刺繍を施すことでさらに豪華に仕上げられ、愛らしさの中に大人の上品さを感じさせます。
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上品な黒の婚礼衣装、花嫁さまに格が出て式自体が引き締まったものになりますね。
ぜひ挙式・披露宴・前撮りと、黒の和装を取り入れてみてください♪