愛らしい!”花柄”の色打掛についてご紹介*
色打掛には様々な柄が描かれていますが、
今回はその中でも”花柄”についてご紹介致します。
色とりどりで可愛らしい形なのに、とってもナチュラルで自然派な印象の花柄の色打掛*
実は見た目の可愛さだけでなく、着物に施されるお花には意味が込められているんです!
花言葉で贈る花束を選ぶように、込められた意味を知ればもっと色打掛が好きになると思います♪
今回は花柄にフォーカスして、その意味とオススメの色打掛をご紹介いたしますのでご参考ください!
色打掛*花柄の意味
今回は色打掛でよく使われる「牡丹」「菊」「桜」「椿」「梅」についてご紹介致します!
牡丹-Tree peony-
赤、ピンク、白、黄、オレンジ、青、紫と様々な色の花をつける牡丹。
原産地の中国では、花の気品や豪華さが他を圧倒するとして「百花の王」と呼ばれています。
小さな蕾から大輪の美しい花を咲かせること、そしてその気品ある姿から「富貴」「幸福」を象徴してます。
また牡丹の花は、蓬莱(ほうらい)という中国伝承の理想郷に咲く花とされています。
そのため「嫁ぐ先が蓬莱のように幸せでありますように」という幸せを願う思いも込められています。
菊-Chrysanthemum-
日本皇室の紋章としても用いられるとても高貴な菊の花は「気高さ」の象徴です。
また菊には浄化、厄除けの作用があるとされ、"邪気を払う縁起物"としても尊ばれてきました。
漢方薬として用いられたことから「不老長寿」「無病息災」などの意味があります!
桜-Cherry Blossoms-
菊と並び、慣習的に日本の国花とされている桜の花。
春になればお花見に行くなど、日本人に親しみ深い桜は着物の柄としても人気です!
桜前線などにあるように、いっせいに咲き誇ることから「繁栄」や「豊かさ」を意味します。
椿-camellia-
日本原産の椿の花は、古来より吉祥の木として"邪気を寄せ付けない厄除けの木"とされてきました。
また「椿油」など美容に関する副産物も多く、そこから「永遠の美」という意味も含まれています。
梅-plum-
梅の花は寒さを耐え忍び、春一番に美しい花を咲かせます。
そこから「忍耐力」「美しさ」の象徴とされ、「 厳しい状況でも笑顔を絶やさない」という意味が込められています。
花柄がかわいい!おすすめの色打掛
花柄色打掛① 絢爛熨斗雪輪紋
:■ 絢爛熨斗雪輪紋 ■:
白地を埋め尽くすほど様々な色彩の文様がちりばめられた総絵羽 の唐織の色打掛。
日本の伝統色を意識しながら甘めのピンクを合わせて現代的な可愛さを演出しています。
桜や菊 、芙蓉、絞り柄に小堤、雅な柄ゆきで非常に艶やかで存在感のある逸品です!
花柄色打掛② 白椿
:■ 白椿 ■:
現代加賀友禅の第一人者で人間国宝の(故)木村雨山氏の作品「四季」の春を織と染で再現。
趣を大切にしながら純化された椿のモチーフが、シンプルな構図ながら繊細で美しい逸品です。
大胆かつ豊かな花々から、和の美を感じられる色打掛です。
花柄色打掛③ 漆 道長天翔鶴
:■ 漆 道長天翔鶴 ■:
最高級の生地を深い色に染め、本漆や様々な色合いの箔をふんだんに用いて作り上げた色打掛。
色とりどりの花に用いられている漆の語源は「麗し」ともいわれ、日本女性を美しく彩ります。
いかがでしたか?
色打掛の多くには草花の柄が施されているので、
「これは何の花なんだろう・・?」と探してみると楽しいかもしれませんね♪
他にも色打掛についてご紹介していますので、ぜひご参考ください!
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