『百花の王』牡丹柄の色打掛✿
色打掛や引振袖など、花嫁衣装には様々な柄が描かれています。
その中でも『花柄』は花嫁衣装に欠かせない模様!
今回は『牡丹』が描かれた色打掛をご紹介します♪
1.牡丹
1-1.牡丹とは
牡丹は「吉祥文様(きっしょうもんよう)」と呼ばれる文様の一つです。
吉祥文様とは、縁起が良いとされている古典的な柄のことを指します。
長寿を意味する鶴や亀、鳳凰、松竹梅などが有名ですね。
着物に描かれる花はそれぞれ四季があり、
季節に合わせた着物を少し先取りして着るのがマナーとされています。
牡丹は桜や梅、椿とともに春を表す花です✿
1-2.牡丹の歴史
牡丹は、古くから「百花の王」とも称される花です。
日本では「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はユリの花」と昔から女性の美しさを表現してきました。
牡丹は古くは唐草文様にも使われ、高貴さや富貴さ、美しさを意味するものとして愛されてきた花です。
牡丹は奈良時代に中国から伝えられました。
もとは薬用(鎮痛、消炎、浄血)として用いられていた牡丹が観賞用となり
「百花の長」「百花の王」「富貴の花」として愛されてきました。
古くから詩歌、文学、絵画の題材となり、平安時代には衣装の文様として用いられるようになりました。
室町時代に渡来した名物裂にも用いられています。
2.牡丹柄の色打掛
2-1.サヤ古都桜黒絞り牡丹
シックな2色でまとめられた地に、大胆にあしらわれた牡丹の花が優雅な色打掛。
シンプルに纏められつつも、黒・赤・金と豪華な色づかいで婚礼の場にふさわしい一着です。
大人花嫁様の格と上品な雰囲気を醸し出してくれます。
2-2.流水鶴に牡丹
時を経てもなお流れ続ける流水文様は、未来永劫の幸せを意味しています。
最高級の螺鈿箔を用いて格調高く、洗練された大人の印象を感じさせる逸品です。
いかがでしたか?
春牡丹の開花時期は4〜5月頃ですが
着物の文様は1ヶ月程季節の先取りがオススメです♪
是非一度、牡丹の色打掛をお試しください!