和装の技法*友禅染の色打掛をご紹介
日本の伝統的な花嫁衣裳として色打掛が挙げられますね。
色鮮やかでとても美しい色打掛ですが、その模様や色を表現するのには様々な技法が使われているんです♪
色打掛は大別すると生地に刺繍を施す「刺繍物」、生地を織りながら模様を描く「織物」、
そして絵画のように生地に模様を描く「友禅物」に分けることが出来ます。
今回はそんな和の技法の中でも、友禅染についてとおすすめの色打掛をご紹介したいと思います。
友禅染とは?
友禅染とは江戸時代に成立した、日本の代表的な染技法の一つです。
扇絵師の宮崎友禅が確立したと言われていることから友禅染と言われています。
友禅の描く動植物や風景は、多色使いで華やかに表現されていたため、
隣同士の色が混ざり合わないように糊などを用いた【防染】の技術が特徴的です!
京都で生まれた京友禅は、雅やかな図案が特徴的。
友禅が加賀藩に持ち込み生まれた加賀友禅は、動植物を用いた絵画調の図案がおおく赤・緑・紫が多用されています。
技法が江戸に伝わり生まれた東京友禅はシンプルで都会的、と地域によって雰囲気も変わってきます。
つづいて友禅染の美しい、オススメの色打掛をご紹介していきたいと思います。
おすすめ!友禅染の色打掛
おすすめ色打掛①爛漫熨斗雪輪文
:■ 爛漫熨斗雪輪文 ■:
熨斗の文様にのって、にぎやかな和のモチーフが描かれています。
爛漫と咲いた可憐な花々そして豪華な手刺繍であしらわれた雪輪文様。
手描きの鮮やかな発色と手刺繍の厚みのある質感で、愛らしさを華やぎを備えたお衣裳に仕上げました。
おすすめ色打掛②吉祥霞花車文
:■ 吉祥霞花車文 ■:
極めて薄い丁子色の地に濃紺の霞が際立ち、深く鮮やかな色合いで
「満ち足りて豊」を表す爛漫の花車をあしらった手描き友禅の傑作。
花びら一つ一つのぼかしまでも繊細に色を挿し、美しさに溢れます。
おすすめ色打掛③雲取りに薬玉
:■ 雲取りに薬玉 ■:
京友禅の上に刺繍と箔を贅沢に使用することで、可愛らしさと高級感を兼ね備えた、打掛に仕上がりました。
特別な日を迎える花嫁様にふさわしい可愛らしさと、幸福感ふれる一点です。
金彩×友禅でさらに華やかに
金彩とは「金加工」とも呼ばれる技術です。
金色を入れるところの型をくり抜き、模様に合わせて金色を塗り金箔を置き、
染め上がった生地に金や銀の箔、金粉などを接着加工する技術で友禅染をより華やかにします。
そんな金彩友禅の色打掛もご一緒に紹介いたします。
金彩×友禅の色打掛①金彩紅白梅文
:■ 金彩紅白梅文 ■:
金通しの赤白ぼかしの生地に、一本の木に紅白の花が咲く琳派の世界を「金彩友禅」で表現しました。
幸せと、情緒豊かな人生を願う思いが、一針一針刺繍によって込められている打掛です。
金彩×友禅の色打掛②新金彩友禅に刺繍
:■ 新金彩友禅に刺繍 ■:
繊細な線を用いて表現するエッチングの風合いを金彩で表現し、横振刺繍で花束を表しました。
ノスタルジックな色調の箔、宝石のような刺繍が、地色と引き立て合うエレガントな一着です。
いかがでしたか?
繊細で鮮やかな友禅染の色打掛で、ぜひ晴れの日に臨んでみてください。
他にも和装に施される技術はたくさんあるので、ぜひこちらの記事も御覧ください!