着物の柄には、一つ一つ名前がついています。
桜や松などの季節の柄のほかに、縁起が良いとされている「吉祥文様」というものがあります。
今回は、たくさんある着物の柄の中でも「結婚式に合う縁起のよい吉祥文様(きっしょうもんよう)」の中からいくつかおすすめの柄をピックアップ★
着物の柄の意味を知ることで、似たような着物で悩んでいる際の判断材料になるため、ぜひ最後までご覧ください。
1.吉祥文様とは
”めでたいしるし”という意味を表現した
文様の総称が吉祥文様です。
吉祥文様はたくさんの図柄があり、それぞれの図柄はめでたさ、縁起の良さといった意味が含まれています。
みなさんが知っている「
松竹梅」なども吉祥文様になるんですよ。
常緑で寿命が長い松、冬の寒さにおいても緑を保ち、雪にも折れない竹、雪の中でもつぼみをつけて、芳しい花を咲かせる梅は「
歳寒の三友」とされていてとても縁起が良いとされています。
では、松竹梅のほかにもたくさんある吉祥文様の中から、いくつかおすすめの柄をご紹介します。
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2.定番の吉祥文様の着物柄「鶴」
結婚式の着物に使われることが多い「
鶴」という模様と「
熨斗(のし)」そして先程紹介した「
松竹梅」を組み合わせた着物です。
ご存知の方も多いと思いますが、鶴と熨斗の2つは「
長命長寿」を意味しています♪
2つあることによって縁起の良さが強調されていますが、白無垢にのせた刺繍は派手すぎず、お互いを邪魔をしない品の良い華やかな雰囲気になります。
着物に描かれている吉祥文様は1種類のみということはなく、基本的にいくつかの柄を組み合わせて着物に使われることが一般的です。
鶴の場合も、一羽だけではなく鶴が何羽も描かれている着物もあるため、同じ吉祥文様でも好みの柄を探す楽しみがありますよ♡
こちらの着物は、金箔地で織り上げた観世水が鮮やかな黄色地に映えている、おめでたい文様に一層の豪華さを添えているのが特徴です。
色打掛のような華やかな着物であれば、吉祥文様も目立つように華やかさがアップします。
ゴールドや金色は豪華絢爛な印象になるため、もう少し落ち着いたデザインにしたい場合には、吉祥文様は似たようなものを選んでベースの着物の色を変更してみると◎
色を変更するだけでも着物の印象が大きく変わるので、着物の色と柄の組み合わせを気にして選んでみるのもおすすめです。
3.情緒あふれる着物柄 雲取文様
古典的な吉祥文様の一つで、雲取り文様があります。
その名のとおり、雲がたなびく様を表したもので古来から吉祥文様として多く使われてきました。
雲以外にも空間や雲取りの中に草花などの文様を描くこともあり、華やかな着物にはよくデザインされているのが特徴です。
この着物は、優美な雲とさまざまな秋草文様が咲き誇る情緒あるデザインです♪
ベースカラーもコーラルピンクのため、肌色がトーンアップしてキレイに見えます。
また、洋髪や茶髪とも合わせやすいのが魅力的♡
こちらは雲取りのみをとりいれた引振袖!
赤をベースにしていますが、柄を盛り過ぎていないため、おしとやかな印象なります。
純金糸で雲取りの輪郭を太めに縁取りも豪勢な秀作です♪
雲取文様は模様を区切る方法としてもよく使われ、多くの着物に使われています。
4.花といえば桜 桜柄の着物
日本の国花でもある桜は、はじまりという花言葉のとおり新たな出発にピッタリの柄❀
おふたりの門出を祝う結婚式の着物でよくあしらわれる吉祥文様です。
この着物は、はじまりなどの意味をもつ桜と牡丹が描かれており、周りに百花を配した、存在感のある黒の引振袖です♪
こちらの着物は慶事の着物としてふさわしい品格と華やかさを兼ね備えています。
桜が華やかさを演出し、吉祥文様の中でも特に婚礼にふさわしいとされている白鶴が、花嫁様の清楚な美しさを引き立てます。
桜は流水との組み合わせや、花弁のみ、枝からと描かれ方にバリエーションがたくさんあるのが特徴です。
自分の好きな桜のデザインをみつけてみてくださいね。
5. 可愛らしく気品のある牡丹の柄
「
風格」「
富貴」といった花言葉をもった牡丹の花も吉祥文様の一つ。
この色打掛は、溢れるように花ひらく牡丹を懸崖取り(けんがいどり)で配し、活き活きとした草花の色彩表現の優しさが何とも言えぬ美しさを生んでいます。
縫取りと手描き友禅の味わいといった本格的な巧みの技がつまった逸品です!
かわいらしい中に気品がある、おすすめの1着ですよ♫
6.日本古来の雅を感じさせる青海波
水面に見える波頭を幾何学模様で表した「青海波紋」は古くから使われる文様で、源氏物語にも登場する雅楽の『青海波』の装束に使われていたことからその名がついたといわれています。
胸元には華やかな赤、裾には黒を織分け、ふんだんに使われた金糸や泊が豪華な輝きを放ちます。
モチーフに御所車や松菊などの吉祥文様を織りばめ、流れのある構図で格調高さを一層引き立た背ているのが魅力です。
7.四季折々の美しい花々で飾られた 花車
平安時代の貴族達が乗っていた牛車に、美しい花々を飾った「花車」。
四季折々の花々を組み合わせているので季節を問わずいつでも着れますし、
豪華な中に可愛らしさも香り立つ人気の柄です。
花車には「満ち足りて豊か」を表す意味もあり、幸せが満ちあふれる花嫁さまにはピッタリです♡
こちらは花車に鶴が舞い飛ぶ意匠を施した着物。
唐織の特有の重厚さの中にも優しく華やかな印象を与えてくれますね。
落ち着きのある色合いに気品があふれ、ゲストの目を釘づけになること間違いなし!
カラーも落ち着いた色味のため、華やかさも欲しいけど落ち着きも欲しいという方におすすめです。
8.長寿を象徴する薫り高い菊の柄
美しく薫り高い菊は長寿を象徴し、日本を代表する花の一つとして広く愛されてきました。
繊細な花びらのデザインがえもいわれぬ品を表現します。
菊は秋の花ですが、さまざまな草花と一緒に描かれることが多く季節を問わず用いられています。
こちらは鮮やかな大輪の菊が咲き誇る打掛。
圧倒的な存在感が特別な日の花嫁様を一層引き立てます。
晴れの日には縁起の良い着物を!
いかがでしたでしたか?
このように着物の柄には一つ一つ名前と意味があり、意味を知ることによりその場にふさわしいものを着ることができたり、着物選びのヒントになります。
意味を知りながら着ることによって、より結婚式を楽しむことができたり、意味を知っているゲストからは「粋である」感じられることも♫
吉祥文様はとても種類豊富なため、今回ご紹介したほかにもたくさんの文様があります。
他の着物も気になる!という方は、ぜひこちらをご覧ください。
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