【京都*神前挙式】神社と神さまのおはなし
神社で挙げる日本の伝統的な神前挙式。
儀式を通して神さまにお二人の結婚と、両家の結びつきを報告いたします。
教会の挙式はキリスト教、お寺での挙式は仏教に基づいていますが、神前式は神道。
海の神様や山の神様と、八百万の神さまを祀るのは神道の特色ですよね。
分社などもありますが、神社ごとにお祀りする神さまが違います。
神社は結婚式で終わりではなく、その後も七五三や初詣などお世話になる場所です。
おふたりがこの先お世話になる神さまのルーツを知って、神社を選んでみてはいかがでしょうか?
【北野天満宮】【梨木神社】の学問の神さま
北野天満宮
全国にある天満宮の総本社、北野天満宮。
北野天満宮は平安時代中期に、菅原道真公をお祀りしたことが始まりとされています。
道真公といえば平安時代に右大臣まで上り詰めた秀才、学問の神様としても有名ですよね。
道真公は書や歌にも優れ、北野天満宮の楼門には
「心だに 誠の道にかなひなば いのらずとても 神やまもらむ」
と道真公の読んだ歌が刻まれています。
この歌の通り、天神様は学問の神さまとしてはもちろん、正直・至誠の神さまとしても信仰されています。
梨木神社
学問の神様として三条實萬・實美公親子を祀っている梨木神社。
境内には日本初のノーベル賞受賞者の湯川秀樹を初め、数々の著名人の歌碑が建てられています。
三条実美公は尊王攘夷派の公卿で、
明治時代になってからは天皇を補佐する政府の最高責任者の要職に付き活躍しました。
危篤の際には明治天皇の慰問も受け、まさに明治政府の立役者の一人の聡明な人物です。
そんな三条実美公を祀る梨木神社は、京の三名水も流れる緑豊かで清らかな、京都御所に隣接する落ち着いた神社です。
【上賀茂神社】【下鴨神社】加茂家の氏神様
上賀茂神社と下鴨神社は日本古代の親子を祀った神社です。
下鴨神社の御祭神は西殿に「賀茂建角身命」東殿に「玉依媛命」を祀っています。
上賀茂神社の御祭神は「賀茂別雷大神」であり、その父親が賀茂建角身命、母親が玉依媛命という関係性です。
賀茂別雷大神は雷の御神威により、厄を払い、あらゆる災厄を退ける厄除の明神。
下鴨の夫婦神は、古くから縁結び・子育ての神さまとして祀られています。
上賀茂神社
上賀茂神社は緑が豊かな境内、広大な敷地を有し、
本殿・権殿はともに流造の典型として国宝に指定され、古都京都の文化財として世界文化遺産に登録されました。
細殿の前にある立砂(たてずな)や京都の葵祭が行われることで有名です!
下鴨神社
正式名称”賀茂御祖神社”(かもみおやじんじゃ)は、京都でも最古のお社とされ、世界遺産に登録されています。
男性守護、導き、勝利、また女性守護、安産、子育ての御神徳をいただけます。
それだけでなく、境内には縁結びの社やご神木もあり、パワースポットとして有名です。
いかがでしたか?
今回ご紹介した以外にも、たとえば豊国神社には”豊臣秀吉”、
八坂神社にはヤマタノオロチを退治した”スサノオノミコト”が祀られています。
どんな人物が神さまとして祀られているのかを知ると、ご利益もより感じられますよね。
神社はただの挙式会場ではなく、神さまを祀る場所です。
祀られる神さまのことをよく知って、信仰心をもって神さまと結婚に向き合ってみてください!