振袖を着たときの座り方は?所作のポイントを押さえて美しく!
振袖姿は素敵ですが、慣れていないと意外と所作が難しいもの。
特に座る時には注意が必要ですよね。
そこで、座る時にせっかくの振袖が着崩れしたりしないよう、座り方の所作について今回はお話ししていきます。
きれいな所作を身につけて、周りの人をうっとりさせましょう!
①振袖で正座をするときの流れ
振袖を含む着物の動作には一連の流れがありますが、それほど難しくはありません。
動作の流れとポイントをつかめば、あなたも簡単に所作美人になれますよ♪
まずは正座をする際の基本の流れから。
♦正座の基本動作
1.右足を半歩後ろに引き、右手で着物の上前を少し引き上げる
2.左手で太ももの辺りを軽く押さえ、右手で上前をなで下ろすように揃えながら腰を落とし膝をつく
(※上前・・・着物を合わせたときに外側にくる前身頃のこと)
◎正座する際のポイントと注意点
振袖に限らず、着物で座るときに気をつけたいのは生地のヨレです。
正座をしたときに膝裏や太ももの裏側の生地が片寄ったり重なっていると居心地が悪いですし
着物の座りジワの原因にもなります。
そうならないように、座る前にあらかじめ着物の左右の両脇を少し引っ張っておきましょう。
生地をピンと張ることがポイントです。
また、上前の開きには常に注意しておきましょう。
上前が開いて長襦袢や裾除けが丸見えになってしまったり、着崩れして肌があらわになってしまっては美しくありません。
着崩れしないように、着付けの段階からしっかり注意を払っておきましょうね。
②振袖で椅子に座るときの流れ
もともと畳や床で生活していた日本人。
当然着物は椅子に座りやすいようには作られていません。
座る際に若干不便さを感じるのはそのせいでしょう。
ですが昔に比べて着物で椅子に座らなくてはならないシーンも格段に増えています。
結婚式や披露宴などでは椅子に座るパターンの方がむしろ多いかもしれませんので
動作の流れとコツをつかんでおきましょう。
♦椅子に座る際の基本動作
1.最初に椅子の左側に立って、右手で上前を引き上げる
2.座る際にまず右足を出し、次に左足を出して椅子の前に移動する
3.帯が椅子の背にぶつからないよう確認して位置を決め腰を下ろす
お尻を「ドスン!」と落とさないように注意しましょう。
振袖を着ている時は、何事においても優雅に静かに動くのがポイント。
◎椅子に座る際のポイントと注意点
あまり深く腰掛けると帯が崩れてしまう恐れがあります。。
椅子には浅く腰掛けて、背もたれに寄りかからないように注意しましょう。
背筋を「ピン!」と張って、だらけないように。
また見えないからといって足を開いたりブラブラさせたりするのもNGです。
着物姿では常に背筋を伸ばして美しい姿勢を意識しましょうね。
③振袖で車のシートに座るときの流れ
意外と難しいのが車の乗り降り。
狭い空間で立ったり座ったりしなくてはならないので、なかなか大変です。
でも焦らずに美しい動作の流れを意識すれば大丈夫!
♦車に乗る際の基本動作
1.車のドアが開いたら、ドアに背中を向けるようにしてシートの側に立つ。
2.着物の裾が乱れないように注意しながら、お尻からゆっくりシートに座る(ドスンと座らない!)
3.両足を揃えて地面から離し、上前が開かないように押さえながら90度体を回転させて足を車の中に入れる
◎車に乗る際のポイントと注意点
気をつけなくてはならないのが「足を開きすぎないこと」と「急いで動かないこと」です。
つい洋服と同じように開いてしまいそうになりますが、着物は動きがダイレクトに伝わりやすく、
思ったよりも着物が上までたくし上げられてしまいます。
かならず足を揃えるようにして、大股開きにならないよう意識してゆっくり動くことがポイントです。
美しく座るコツは「焦らないこと!」
着物で座るときは多少時間がかかっても、落ち着いた動作を心がけましょう。
つい焦って素早く動いてしまいがちですが、焦りは着物の乱れや着崩れの原因になってしまいます。
大胆な動きは避けて、普段より控えめな動きにするのがポイント。
丁寧な所作をは美しく品があり、周りの人にもよい印象を与えてくれますよ!
そして帯や袖などの細部を美しく見せるようにも意識すると、よりしとやかな所作が生まれます。
ぜひ、美しい所作を身に付けて過ごしてくださいね♪