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由来から知る柄の意味:色打掛知識

色打掛は様々な柄が施されていますが、その意味や種類はご存知でしょうか?

一口に和装の柄と言っても、日本由来のものや中国から伝わったものなど意味が色々とあり奥が深いです。

 

今回はそんな色打掛に施された「柄」の種類や意味を詳しくご紹介致します!

 

 

「色打掛の柄」と「名前の見方」

日本の伝統的な婚礼衣装である色打掛。

施される柄には、親御様や作り手からの「花嫁さまの幸せ」を願う気持ちが込められています。

花嫁さまだけが着られる特別な衣装、ぜひ意味にまでこだわって選びたいですね♪

 

色打掛の「名前」

色打掛にはそれぞれ「唐織 四季草花丸文」だったり「絢爛熨斗雪輪文」のように名前がつけられています。

一見すると難しそうな名前ですが、模様の付け方だったり柄の名前だったりの組み合わせなんです!

色打掛

例えばこの色打掛、名前は「金彩紅白梅文

金彩(という模様の付け方で)紅白(の)(を描いた)(様)」という意味になります。

名前でどのような着物なのかわかるので、柄について知っておくと便利ですよね!

 

今回はそんな柄の種類から「吉祥文様」と「有職文様」の2つについてお話していきます♪

 

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色打掛の柄①吉祥文様

色打掛

吉祥文様きっしょうもんようとは、良い兆し」「めでたい印」とされる動植物や品物を描いた柄の総称です。

色打掛や白無垢などの婚礼衣装に施され、身にまとうことで運気を呼び、花嫁さまの幸せを願います。

 

*込められた意味**柄の名称*
長寿(健康)鶴亀・桃・菊・熨斗・兎・薬玉・瓢箪 etc.
子孫繁栄葡萄・瓜・唐子 etc.
夫婦円満オシドリ・相生の松・貝・鶴・鳳凰 etc.

他にも「成長」を表す竹や龍、「福を呼ぶ」宝尽くしなど縁起の良いモチーフがたくさんあります!

 

中国文化圏で根付いた文様で、日本でおめでたいとされるモチーフから、外国の影響を受けたものまでございます。

古来の思想や逸話など、柄の意味のルーツを辿ってみるとたのしいですね!

そこで数ある吉祥文様の中から、いくつか詳しくご紹介いたします!

 

宝尽くし

室町時代末期から江戸時代にかけて好まれた、宝物を集めた文様を指します。

縁起が良く、福を呼ぶとされている文様です!

ルーツは「七宝」「八宝」という仏教の宝物や「暗八仙」という中国の思想・神話。

これらを日本的にアレンジし、着物に様々な宝物をちらしています。

 

*宝尽くしの宝物*

如意宝珠(願いのかなう宝のたま)、宝やく(かぎ)、打ち出の小槌金のう(金銭を入れる袋)、隠れ蓑(かくれみの)、隠れ笠丁子(ちょうじ)、宝剣宝輪法螺etc.

複数の宝物を散らす場合もあれば、単独の場合もあり、すべて揃わなくとも「宝尽くし」として扱われます。

福徳を招くという意味はもちろん、着物が賑やかで楽しい印象になる素敵な文様です。

 

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■宝尽くしの色打掛:寿福宝尽文

 

「鶴は千年 亀は万年」ということわざにあるように、鶴は長寿の象徴です。

中国の不老不死の仙人が、鶴と亀をしもべとしていたことから生まれたことわざで、中国由来の吉祥文様です。

 

また鶴は「パートナーとなった鶴と、一生を添い遂げる」という習性があり、「夫婦の絆」を表す文様でもあります!

ちなみに、婚礼衣装に鶴を描く際は「2羽以上描かなければいけない」というルールも存在します。

 


■鶴の色打掛:引箔 等伯瑞桜楓文

■鶴の色打掛:鶴松金刺繍

■鶴の色打掛:菊花飛翔の舞

 

四君子

四君子しくんしは、蘭・竹・菊・梅の4つの模様が一緒に描かれた吉祥文様です。

君子とは、中国で言う”徳が高く、学識に優れ、品位のある人”のこと。

徳のある草木を「君子に必要な資質」になぞらえて「四君子」となっています。

 

*四君子**君子に必要な素質*
「善人は蘭の如し 王者の香りあり」
「虚なるによりて益を受く」
「身を軽くし気を益し、人の寿を延ぶ」
「寒なれど秀、春来るを率先して報ず」

 

「気品があり清楚」な蘭、「まっすぐに伸びる純粋さと嵐にも負けない頑固さ」を持つ竹、

「多様な品種から様々な姿を見せる」菊や、「冬に咲き、人々にやすらぎをもたらす高貴」な梅、

4つの植物がそれぞれ君子の特性をもつことから、四君子という名前がつけられています。

 

また写真の四君子は、丸く描かれていますがこれも丸文まるもんという文様の一つです。

円には始まりも終わりもないことから、「無限」を表すおめでたい柄として施されます。

今回の四君子のように、他の吉祥文様と併せて描かれることで、よりおめでたい意味や願いが込められます♪

 


■四君子の色打掛:吉祥四君子竹梅文

■丸文の色打掛:枝垂桜花丸文

 

色打掛の柄②有職文様

 

有職文様ゆうそくもんようとは、中国唐朝から伝わった文様を日本風にした文様です。

平安時代から、公家や学者といった「有識者」の装束に用いられたことからこの名前で呼ばれるようになりました。

一般の市民は見ることも出来ない、とても高貴な柄として長い間貴族に愛されていた文様です。

 

円や曲線、六角形など、図形を中心に構成されているのが特徴で、「亀甲文」「七宝文」「花菱」などがあります。

 

亀甲文

色打掛

文字通り、亀の甲羅に似せた文様で、正六角形の並んだ幾何学模様が特徴的。

派生系も多くあり、鶴亀から由来する「長寿」の象徴として長く愛されてきた文様です♪

 

*亀甲文の派生**特徴*
亀甲つなぎ単純な六角形のつなぎ合わせている
亀甲花菱亀甲文の中に花弁をあしらっている
毘沙門亀甲亀甲文を3つ組み合わせている

 


■亀甲文の色打掛:長久の祝福

■亀甲文の色打掛:花つぼに亀甲

 

 

 ◇    ◇ 

 

いかがでしたでしょうか?

柄の一つひとつに、今まで受け継がれてきた意味合いがあります。

ぜひ意味を知ったうえで、色打掛選びを更に楽しんでくださいね♪

 

 

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